中華料理に使われるフカヒレは、高級食材として知られていますね。
フカヒレは、サメから取ったヒレを乾燥させたものなのですが、
ヒレを取られたサメって、その後どうなるんでしょうか?
ヒレは再生するのか、そのままなのか。
今回は、意外と知られていない、フカヒレの雑学と、
フカヒレの作り方を紹介します。
生態から学ぶ!サメヒレは再生可能か?切られてどうなる?
フカヒレは、サメの背ビレや胸ビレ、
尾ヒレなどを切り取って加工して作られます。
でもフカヒレ目的で、生きたままヒレを取られてしまったサメって、
その後どうなるか知っていますか?
実は、ヒレは取られてしまったら再生しません。
ちょっと残酷な話ですが、人間の手足と同じで、
一度切り取られてしまったら、
もうそれっきり2度と生えてこないんです。
しかも、サメはヒレを切られると、
泳げなくなってしまいます。
サメは泳いで呼吸する種類も多いので、
動けなくなるということは、
呼吸すらも出来なくなってしまうんですね。
つまり、サメはヒレを切られた状態のまま、
海に戻されてしまうと、動くことも出来ずに、
呼吸困難か飢えで死んでしまいます。
ということは、ヒレだけ切り取ったら海に返す、
なんてことしてはいけないんですね。
人間にしてみれば、手足を切られた状態で、
海に放り出されたのと同じことになってしまうんですよ。
この生きたままのサメからヒレを切り取る漁法は、
フィニングと呼ばれており、あまりに残酷であることから、
一部の国では禁止されています。
ただし、基本的には本体を海に捨てるのではなく、
日本をはじめ、ちゃんと本体も無駄なく使用されますよ。
例えば、宮城県はフカヒレの産地として有名ですが、
サメの胴体も無駄にせず、切り身として販売されたり、
蒲鉾(かまぼこ)の原料として使われます。
生きたままヒレを切って、
その胴体を海洋投棄しているのはほんのごく一部なので、
フカヒレの全部が残酷な方法で作られたわけではありません。
素人にもできる!?フカヒレの作り方
フカヒレはサメのヒレを乾燥させたものですが、
素人でも作ることって出来るんでしょうか?
実は、素人でも作ることは出来ます!
まず、60℃の熱湯を沸かし、
そこにヒレを入れて、サメの表皮を剥がしやすくします。
湯通ししたら、ブラシなどで表皮をキレイに剥がし、
ザルや干物用のネットなどに入れて、
風通しの良い場所で乾燥させましょう。
冷蔵庫に入れてもOKですよ。
完全に水分がなくなると、
フカヒレの完成です。
あとはこれを姿煮などにして食べましょう。
詳しいフカヒレの作り方は、
下記のURLを参考にしてみてください。
http://portal.nifty.com/2009/03/11/c/2.htm
ちなみにフカヒレにするのは、ホシザメなど、
海釣りで釣れる小型のサメのヒレだと調達しやすいですよ。
まとめ
サメはヒレを取られると、再生することはなく、
泳げなくなりそのまま死んでしまいます。
一部の国では生きたままヒレだけ取って、
海に胴体を捨てる、ということをしていますが、
基本的には捕獲したら、胴体なども無駄なく使われますよ。
そして、フカヒレは作ろうと思えば、
海で釣った小型のサメでも作れるので、
フカヒレ好きの人はぜひ試してみてください。