お母さんのことを『おふくろ』、と呼ぶことがありますが、
この由来は一体なんでしょうか?
昔から『おふくろ』とはお母さんの意味、
というのは知っていますが、なぜそう呼ぶようになったか、
また漢字でどう書くのか、ちょっと気になりますよね。
今回は、なぜお母さんのことを『おふくろ』というようになったか、
その由来を探ってみたいと思います。
お母さんを何故「おふくろ」と呼ぶのか?その意味や漢字とは?
『おふくろ』という言葉は、
室町時代から存在している説が濃厚です。
由来は諸説あり、その昔、
母親は貴重品や金銭を袋に入れて管理していたことから、
『ふくろ』もしくは『おふくろ』と呼ばれるようになったとか。
母親の胎盤、卵膜、子宮を『おふくろ』と昔は呼んでいたことがあります。
そこから、母親そのものを『おふくろ』と呼ぶ説もあります。
他にも、赤ちゃんは母親の懐(ふところ)で育つため、
『ふところ』という言葉が転じて、『ふくろ』なり、
『おふくろ』と呼ばれるようになった、という話もあるんですよ。
要するに、母親ならではのものを示していた言葉が、
お母さんの呼び方になっていったんですね。
ちなみに、『おふくろ』を漢字表記すると、
『お袋』と書きます。
漢字表記を見ると、
由来は金品を袋に入れていたことか、
子宮の呼び名が転じた、
という説が有力なのかも知れませんね。
一緒におさえたい、「親父」についての意味、トリビア。地震雷火事親父?
『おふくろ』はお母さんのことですが、
お父さんのことを『親父』と呼ぶ場合もあります。
でも『親父』って言葉は、単にお父さんのことを指すだけでなく、
中年男性のことを表現する時にも使われますね。
また、世の中の怖いものを表した、
『地震雷火事親父』という言葉がありますが、
ここにも『親父』という単語が出てきます。
災害と並ぶほど、そんなに昔からお父さんというものは怖い存在だったのか、
と思われがちですが、実はこの『親父』というのは、
父親を示す言葉ではないんです。
本来は『親父』ではなく、
『大山風(おおやまじ)』という言葉が入るんですよ。
つまり、正しくは『地震雷火事大山風』と表記します。
大山風とは、現代でいう強風や台風のこと。
でも『じしんかみなりかじおおやまじ』だと、
何だか言いにくいので、
語調を良くするために、
『じしんかみなりかじおやじ』
と言うようになったそうです。
その読み方から、台風のことがいつしか『親父』、
つまりお父さんと思われるようになり、
『地震雷火事親父』に変換されていったんですね。
ただし、これにも色んな説があり、
本当に父親という存在が恐ろしかったから、
という由来もありますよ。笑
まとめ
『おふくろ』という言葉は、
という由来がいくつかあります。
そして、地震雷火事親父の『親父』とは、
父親ではなく、本来は台風のことだったんです。
親の呼び方でも、その語源や由来、
意味などを調べてみると、とても興味深いですね。