選りすぐりという言葉がありますが、
正しくは『えりすぐり』?
それとも『よりすぐり』?
どちらの読み方も正しいような気がしますよね。
今回は、選りすぐりはなんと読むのが正しいのか、
また意味や使い方を紹介します。
選りすぐりは、よりすぐり?えりすぐり?読み方・使い方・意味。
身もふたもありませんが、
基本的に、どちらの読み方をしても問題ありません。
昔は「える」、今は「よる」とも読む。
古語で読むか、現代語で読むかの違いなんですね。
昔は選ると書いて『える』と読んでいましたが、
時代が変わっていき、
現代では選ると書いて『よる』とも読むようになりました。
そのため現代では、『えりすぐり』と『よりすぐり』、
どちらで読んでも構わないんです。
同じように、選り好みも
『えりごのみ』と『よりごのみ』、
どちらで読んでも大丈夫です。
選りすぐりの言葉の意味とは?
選りすぐりという言葉は、
良いものの中から更に選び抜かれたもの、
という意味を持っています。
使い方
『選りすぐりの食材で調理する』とか、
『選りすぐりの人材を集めた』など。
特に優れたものを寄せ集めた、
もしくは、
厳選された、
という意味も含んでいます。
すぐりの木って何?選りすぐりと何か関係がある?
すぐりという植物があることを
知っていますか?
このすぐりという植物、
選りすぐりの『すぐり』と、何か関係があるのかな・・・
と思い調べてみました。
が、
全くの無関係でした。
すぐりは漢字で書くと『酸塊』と書きます。
選りすぐりという
言葉にあるすぐりとは、
ただの動詞です。
そのため、選りすぐりという言葉と、
『すぐり』という植物は全くの無関係なので、
覚えておきましょう。
雑学:カシスオレンジの「カシス」とは、すぐりの実のこと
すぐりの一種である『クロスグリ』は、
フランス語でカシスといいます。
つまり、カシスオレンジに使われる
リキュールの原材料なんですね。
『クロスグリ』はその名の通り実が熟すと、
まるでブルーベリーのように黒っぽくなります。
日本でも青森県で主に栽培されています。
ちなみに、
『酸』は酸っぱいという意味であり、
『塊』は丸い形を意味しています。
つまり、実が酸っぱくて丸いことから、
『酸塊(すぐり)』という名前が付いたんですよ。
一般的にすぐりとは、
赤くて小さな実をつける木のことです。
いくつか種類があって、
『ふさすぐり』という種類の実は、
とても小粒で可愛らしい見た目をしているので、
ケーキやパフェなど、洋菓子の飾り付けにも多用されます。
生で食べられることも出来て、
甘酸っぱい味が特徴。
また、ヨーロッパでは
ジャムや果実酒などの材料になるんですよ。
まとめ
選りすぐりの読み方は、
『えりすぐり』でも『よりすぐり』でも、
どちらでもOKです。
ただ、古くからの読み方をすると、
『えりすぐり』となります。
そして、選りすぐりと名前が似ている『すぐり』は、
食用の実を付ける植物のこと。
でも選りすぐりという言葉とは、
何の関わりもありません。
ちなみに、すぐりの実は甘酸っぱくて、
なかなか美味しいですよ。
機会があったら食べてみてくださいね。