今まで数々のダイエットに挑戦してきたけど効果がなかった、または継続することができなくて挫折したという方、そんなあなたに朗報です。今度こそ続けられる、そんな超簡単で効果的なダイエット方法が今話題になっています。
これまでのダイエット方法は、夜7時以降は食べないとか間食をやめるとか、継続的にウォーキングやジョギングをする、などとシンプルな物が多かったですが、今回は更にシンプル。それは「空腹のまま寝るだけ」というダイエット方法です。
そもそも寝る前って、夕食を食べてすぐに寝るような人は少ないと思いますので、ある程度は空腹になっている状態のはずですよね。続けられないなんてことはないはず!「夜7時以降食べない」ルールとも共通する部分があります。
この方法は、夕食の食事量を減らしたり抜いたりして就寝時は空腹になるようにしましょうというダイエット法ではなく、「空腹」という状態と寝ている間の体と脳の働きに着目したダイエット方法です。一体どんな仕組みで痩せるといわれているのか、まとめてみます。
空腹で寝ると体と脳の働きを利用したダイエット効果がある?
ただ横になってじっとしているだけなので、寝てばかりいると太るというイメージがありませんか?日中動かずに怠けているゴロゴロはよくありませんが、睡眠中って思っている以上にカロリーを消費しています。殊更良質な睡眠がとれている間は、500キロカロリー近くも消費することがあるそうです。500キロカロリーというと、運動でも結構ハードなワークアウトをこなさないと達成できない消費量ですよね。
その秘密は、睡眠をとっている時間、大体夜10時~明け方2時頃の「ゴールデンタイム」にあります。この時間がなぜゴールデンなのか。お肌にいいから高いクリームを塗るなら寝る前!とか聞いたりしますが、色々な好条件が重なっているのがこの時間帯です。
脳からの指令を受けて分泌される「成長ホルモン」の分泌が盛んになるのが、このゴールデンタイムです。成長ホルモンは美肌のためのターンオーバーを促進したり、体の組織や筋肉を合成したりダメージを修復したりする働きがあります。このため寝ているだけなのにカロリーを消費するんです。成長ホルモンの分泌量が増えるということは、ダイエット効果も上がるということになります。
胃腸にとってもこの時間帯は働きが活発になる時間帯です。腸内では翌日のスムーズな排泄のための準備が進められ、便秘の解消およびデトックスにもつながります。しかし、この時間帯にまだ消化しきれていない物が胃に残っていると、その消化だけで終わってしまい、排泄も滞り、消化にエネルギーが使われるので脂肪燃焼にまでまわらなくなってしまいます。また、消化中は体温が下がらないため良質な睡眠にもつながりません。
この時間帯に限らず、入眠から3時間後ぐらいは深い睡眠状態で体だけでなく脳にとっても重要です。一日一日の体と脳の疲れはその日の睡眠で解消するのがベストです。脳をしっかり休ませてあげると、自律神経もうまく機能し、ダイエットを促す成長ホルモンの分泌も滞りません。全ては脳がコントロールしていますので、深いノンレム睡眠をきちんととることで、脳の疲れも癒しましょう。
「空腹で寝ると太る」という意見も!?ホントはどっち!?
しかし一方では、「空腹の状態で寝ると逆に太る」という説もあります。なぜこのような二極化した意見があるのでしょうか。
その理由として、空腹の状態で寝ようとしても、なかなか熟睡できないことにあります。お腹が減って寝付けなかったとか、途中で目が覚めたなんて経験はありませんか?耐え切れずに何か口にしてしまうという人もいるかもしれません。
また、空腹で寝るだけダイエットが効果的に働くためには、「良質な睡眠」が必須条件です。良質な睡眠を得るためには、副交感神経が優位に働いていなければなりませんが、空腹状態では交感神経が働き入眠の妨げになってしまいます。
お腹がすきすぎてイライラしていたのに、食べたらなぜだか落ち着いたなんてこともありますよね?それは食前は交感神経が優位だったのが、食事によってリラックスできる副交感神経が優位に変わったからです。
もう一つの理由が、血糖値にあります。低血糖状態での睡眠は、体が血糖値を戻そうとして興奮状態になり、眠りが浅くなったりうなされたり、歯ぎしりや寝汗などの原因となり熟睡できなくなります。
また、体脂肪を燃焼させるメカニズムにおいても糖は不可欠な要素です。バランスの良い食事と過度な空腹は避けて、血糖値を安定させた状態を保たないと、うまく脂肪が燃焼できなくなってしまいますので注意しましょう。
まとめ
空腹状態で寝れば痩せるとは言っても、寝付けないほど空腹にする必要はありません。
お腹を満たしすぎても空腹すぎてもだめで、程よい空腹感に保つことが大事です。
寝る3時間前までに食事を済ませておくぐらいがちょうどいいようですので、バランスの良い食事を心掛けて、過度な食事制限はしないようにしましょう。