英語のjammerって読み方も『ジャマー』だし、
意味も『妨害』ということなんです。
ということは、日本語の『邪魔』と同じ語源?
と思いたくなりますね。
でも実は『jammer』と『邪魔』、この二つ言葉は、
違う語源から出来たんですよ。
今回は、多くの人が知らないであろう、
『jammer』と『邪魔』の語源を解説していきます。
jammerの語源はjam=詰め込む!
jammerの語源は『邪魔』ではありません。
詰めるという意味を持つ『jam(ジャム)』言葉が語源なんですよ。
パンに塗るジャム類も、容器に詰められていることから、
『jam』という名前が付けられたとのこと。
『jam』には詰め込むという意味の他に、
渋滞する、塞ぐ、動作不能になる、という意味も持ち、
つまり動けない状態になることを表しているんですよ。
そこから、妨害するという意味の『jammer』が誕生したので、
日本語の『邪魔』とは、全く関係がないんですね。
『jammer』と『邪魔』は、偶然にも発音や意味合いが同じだったため、
語源も同じと思われがちですが、実際には『jammer』は、
詰めるという『jam』を語源とするので、
間違えないようにしておきましょう。
邪魔するから『jammer』って言うんだね、
と間違えて覚えてしまうのも仕方ないように思えます。
でも実際には、語源が全く違うので、
恥ずかしい思いをしないように、
しっかり覚えておくようにすると良いですよ!
邪魔の語源は仏教用語の悪魔
『jammer』の語源は詰めるという意味の『jam』だけれど、
では日本語の『邪魔』とは、一体何が語源なんでしょうか?
『邪魔』とはそもそも仏教用語で、
仏道の修行を妨げようとする悪魔の名前だったんです。
つまり仏教の修行を妨害しに来る敵ということなんですね。
『邪魔』が来ると、修行がなかなか上手く出来なくなってしまう、
ということから、何かをしようとして、
それを妨害されることを『邪魔が入る』というようになりました。
でも仏教でいう『邪魔』とは、
修行中に自分の中に生まれてしまう、
よこしまな考えや悪い考え、
つまり自分の心の中に潜む悪魔を指しているんですよ。
日常でもよく使われる言葉が、
まさか仏教用語だとは思ってもみませんでしたね。
てっきり同じかと思っていた『jammer』と『邪魔』は、
本当は全く違う語源から作られた言葉だったんです。
語源って知っておくとなかなか興味深いので、
あなたもこれを機に、何か気になる言葉があったら、
その語源を調べてみると良いかも知れません。
まとめ
『jammer』と『邪魔』は発音も似ているし、
どちらも妨害する、という意味を持っています。
でもそれぞれは語源が違うんですよ。
『jammer』は詰め込むという意味の『jam』から生まれた言葉であり、
『邪魔』は仏教用語で、修行の妨げになる悪魔の名前が語源なんです。
意味も発音も同じだから、語源もきっと同じなんだろう、
と思っていたら大間違いなので、恥ずかしい思いをしないように、
それぞれの違いを覚えておくようにすると良いですよ。