嫉妬しない自分でいたい。嫉妬してしまう自分が嫌だ。自分の嫉妬心に嫌気がさしている人は、少なからず存在します。今この記事を読んでいるあなたも、自分の嫉妬心を何とかしたいと思っているのではないでしょうか?
ですが、心の仕組みやあり方を見ていくと、嫉妬=マイナスなもの、駄目なものと決めつけていることが、自分を苦しめる原因となっていることがわかってきます。
いったいどういうこと?と思いますよね。今回は、嫉妬心と心の仕組みについて見ていきましょう。
悩みの原因は深層心理にある抑圧
抑圧。これだけ聞くと、ちょっと難しい言葉のように感じます。簡単にすると、自分の欲望や行動を自分自身で押さえつけてしまうことを指します。
さて、ここで例題を出しましょう。
あなたの彼氏が女の子と話しているのをたまたま見かけたとします。会話の内容は今日の天気のことや仕事の内容など当たり障りのないことですが、あなたにはその会話が聞こえてきません。
この時、あなたはどう思いますか?私の彼氏は他の女の子とも仲良しなんだなぁ・・・とほのぼのしますか?それとも、何を話しているの?どうしてその女の子に笑顔を見せているの?と少しモヤモヤした気分になりますか?
私は後者です。モヤモヤした気分になります。少なからず嫉妬します。
けれど、ここでこんな気持ちも出てくるのです。「このくらいで嫉妬する心の狭い彼女でいたくない・・・」と。
これこそが抑圧です。自分の本当の気持ちを、自分で抑えています。でも、この嫉妬心って悪いものなんでしょうか?
嫉妬心だけなら、「いいなぁ」「羨ましいなぁ」「私にも笑顔を向けて欲しい」という感情が素直に出てきますが、私達には抑圧というものも存在するので、「羨ましいなんて思わない。この感情を認めたくない」「笑顔を向けて欲しいなんて面と向かって言えるはずがないのに、思うだけ不毛」と嫉妬心を否定するのです。
嫉妬しているのに、嫉妬していないと思い込む矛盾。これが辛さの原因となります。
自分を許すことが大切
嫉妬心が出てきたからといって、真っ向から否定して抑圧することはしなくてもいいでしょう。少なくとも私はそう思います。
嫉妬心は、私はこうしたい。こうして欲しいというシグナルです。それに気づいて、嫉妬心を受け入れた方が気持ちは楽なります。
「このくらいのことで、こんなこと思っちゃ駄目だ」「こんなこと思ったら嫌われてしまう」そんな風に嫉妬心を胸の奥底にしまい込んでしまったら、ずっと底に残り続けます。そうして、積もり積もっていつか爆発してしまうのです。
どうして私の気持ちをわかってくれないの?どうして私はこんなにも嫉妬しているの?こんな自分大嫌い!気づいてくれない周りも大嫌い!
こんな気持ちに徐々になっていくのです。これでは、自分自身がとても辛いです。誰かを傷つけて、自分も傷ついて、なかなか憂鬱から抜け出せなくなります。
私は今嫉妬している。こういうことをして欲しいと感じているし、こういうことをしたいと思っているんだ!と考えられるようになると心は軽くなりますね。
ですが、ここまで到達するのはとても難しいことです。なので、嫉妬心=悪いものと捉えてしまうところから、嫉妬心はみんなが持っている人間的な感情なんだと何となく思うようにしてみましょう。これができれば上々です。
嫉妬する自分を必要以上に責める必要はどこにもありません。嫉妬する自分を必要以上に責めず、なるほど、今こんな風に思っているんだなぁとぼんやり考えたり、嫉妬は悪いものでもないしね~と考えられるようになるといいですね。