つわりのイメージってどんなものでしょうか?
食卓でいきなり奥さんが口元を押さえて立ち上がって、洗面所に駆け込む。
しばらくして戻ってきた奥さんに旦那さんが「おまえ、もしかして…」みたいな?
そんなドラマのワンシーンみたいなご家庭もあるでしょうが、うちは全然違いました。
特に一人目のときは吐き気もないし、ご飯食べられないこともない。
いたって平穏なつわり期間。
ただ、目に見える辛い症状がなくても、体はいろいろと無理しています。
状況が許されるなら、できるだけゆっくり休むことです。
はた目にはだらけているように見えるし、自分自身も罪悪感あったりしますが、考えてみましょう。
あなたのお腹の中ではちっちゃな命が育ってきているのです。
命一個(ときには複数個)育てるって大変よ?しかも自分の身を削って育ててるのよ?
多少怠けても、苦情を言われるゆえんはないです。だらけているからって自己嫌悪もいりません。
堂々と怠けてていいんです。むしろちやほやされていい。
クレームは受け付けません、だって、母体の代わりになれるものはないんだから。
妊娠初期のつわりはだるい・眠い・3か月半からは16時間寝たよ…
一人目を妊娠したとき、ワタシは不妊治療中でした。
いつ妊娠するか?って構えていたので、2か月で妊娠発覚。超初期。
生理が止まった以外、なんの自覚症状もありませんでした。
つわりってどれだ?なんて思ってましたからね、のんきなもんです。
そんなのんきな時期が過ぎまして、3か月半ばかな?やってきました!つわり。
眠い。
ただひたすら眠い。
朝二度寝して、昼寝して、夜も寝れる。
起きていられないんですよ。寝ても寝てもまだ眠い。一日16時間寝てたこともありますからね、三年寝太郎を笑えない。
「眠りづわり」っていうんですって。
吐くとか、食べ物がのどを通らないなんていうつわりしか知らなったワタシにとって、かなりの衝撃でしたね、こんなに楽なつわりがあるのか!って(笑)
育児書読むと、いろんな辛いつわりの症状が載ってます。
吐きすぎて入院とかまで。
幸いにして、ワタシは楽なもんでしたが、妊娠初期につわりがひどすぎて、4㎏痩せたって知り合いがいました。
もともとスレンダーな人なのに、さらに痩せちゃって、痛々しいかぎりでした。
それに比べるともう楽。断然楽ちん。
でも、楽なら楽なだけ、罪悪感がすごいんです。
「あぁ今日も一日なにもしなかったなぁ…だらけきってたなぁ…こんなんでちゃんと子ども育てられるのかなぁ…」
しょっちゅうそんなこと考えてました。
今になって思えば、超軽度のマタニティーブルーだったのかもしれません。
そんなだらけつつも不安な日々を送っていたワタシですが、さすがにこれじゃいかん!と思いまして、ひとつ決まりを作りました。
「一日のうちに何かひとつきれいにする」
何でもいいんですが、ちょっとだけきれいにする。
例えば、引き出しの中の整理整頓をするとか。
例えば、リビングの窓ガラスを拭きあげるとか。
あまり無理がかからないような軽作業で、短時間で終わることをするのがポイントです。
達成感もあるし、成果が見えるので、怠けている罪悪感が軽減されます。
妊娠後期にはホントに動けなくなったりするので、毎日ちょっとずつ産後の準備をしているということで、これ、かなりオススメなマタニティーブルー解決法ですよ?
妊娠初期につわりの変化が!眠りづわりの私が突然食べられない状態に…
なんとかマタニティーブルー解消法も編み出し、のんきな妊娠ライフを送っていたワタシ。4か月目に入ってしばらくは順調でした。
ご飯も普通に食べられるし、楽勝! あー、今日もご飯が美味しいわー。
4か月目にお正月がきました。
ごちそうたくさんですね。義実家ではワタシの好物のカニ爪をたくさん用意していてくれました。
ところが!…食べられない。なんか気持ち悪い。あんなにおいしそうなのに…!
結局、大好きな甲殻類はこのときから出産まで、一切食べられなくなりました。
つわりの種類って途中で変わったりするんでしょうかね?
眠いのは少し治まったんですが、食べ物関係のつわりが台頭してきました。
受け付けなくなったのは、カニやエビなどの甲殻類だけでしたが、味の濃いものが食べきれなくなりました。
一時期は、お茶かけご飯(お茶漬けではなく、白いご飯に緑茶をかけただけ。だってお茶漬け辛いから)しか食べられないときも…。
おかずがちょっと濃い味にしちゃうと食べきれないんですよ、舌が拒否する感じで。
ペットボトルのウーロン茶は、水で倍に薄めて飲んでいたくらいです。
でも家族は普通におかずを作らなくちゃならないでしょ?
当時はワタシの父も一緒に晩ご飯だったので、まぁ父の体のこと考えて、普段からだいぶ薄味にはしてたんですが、それでもなお濃すぎて食べられない。
しょうがないから、味付け前の分を取り分けて食べてました。
素材の味をじゅうぶんに感じられる食生活でしたね(笑)
妊娠中は(主に年配の方から)「しっかり食べなくちゃ赤ちゃんに栄養がいかないから!」なんて、よく言われますよね?
食べられないのに、無理して食べて、あとから苦しい思いする人もいるんじゃないかな?
無理して食べなくても大丈夫です。
赤ちゃんはそれほど貧弱じゃないです。
自分に必要な栄養は、母体を削ってでも持っていきます。
で、たいていのお母さんには削られてなお余りある「ぜい肉」という栄養タンクがあるじゃないですか。
これは体重管理だから!と開き直って、食べられるものを食べましょうね。
妊娠初期のつわりは続かない!自分に合った過ごし方を見つけよう!
つわりは形はどうあれ、みんなが通る道のようです。
体は防衛本能をもっていますからね、異物を排除しようって働きは当然あるもの。
体の中に別の生き物がいて、そいつがすくすく育っていくって、見方を変えたらホラーですよ。エイリアンか?!って。
ただ、エイリアンと違うのは、その体内の生き物が「とてつもなく愛おしい」ということ。
どんなに辛いつわりでも、出産までの期間限定です。
自分の体をいたわって、多少甘やかして、赤ちゃんの誕生を待ちましょ?
開き直っていいんですよ、「母親になる」「命を生み出す」って大変なんだから!って。
つわりってたぶん修行なんだと思うよ?
開き直って最強で唯一の母となるんです、あなたのところを選んで来た赤ちゃんのためにね。