60歳を過ぎて定年を迎えた、
または定年を目前にして
定年後はどうやって
余生を暮らそうかと考えている方。
自宅で孫の世話をするもよし、
田舎へ帰って悠々自適な暮らしをするもよし、
まだまだこれからが
第2、第3の人生の始まりですね。
これまで数十年、
ずっとお仕事を頑張ってきたのですから、
これからは仕事から離れて
ゆっくりと暮らしたいところですが、
家にいても何かと
面倒なことって多いものです。
子どもたちや孫が
近くにいるのはいいですが、
世話をしたり同居するのしないのだったり
遺産相続で揉めたりといったこともあります。
特に田舎では地域の風習や
コミュニティなど、
煩わしい行事もたくさんあります。
地区の役員が回ってきたり
年を取ると老人会などもあります。
近くの神社の神事やお祭り、
運動会や美化活動など、
そんなことでは穏やかに余生を過ごせません。
そこでおすすめするのが、
思い切って海外へ移住してしまう
というプランです。
日本から離れて夫婦二人だけや
お一人で、家族でなど、
煩わしいことを気にする必要のない土地へ
移住して暮らしてみませんか。
海外移住での年金受給はどうなる?提出する書類とは?
海外へ移住となると、
とても費用がかかりそうですよね。
言葉も文化も違う土地に行くし、
もう60を過ぎた高齢者ですから
仕事なんてできそうにないし、
移住するなら
年金だけで生活したいものです。
海外へ移住したら、
年金はどうなるのでしょうか。
海外へ移住しても、
ちゃんと年金を納めていれば
年金受給の資格があります。
日本にいるのと同様に、
2か月に一度、指定口座への振り込みで
支払われます。
口座は海外の口座でも可能です。
ただし、年金受給の手続きは、
移住する前に日本にいるうちに
済ませておくのが望ましいです。
移住後だと他にも必要な書類など出てきて
面倒になります。
手続きの方法ですが、
まずは市区町村の役場に
「海外転出届」を提出します。
そして、管轄の年金事務所で
「年金の支払いを受ける者に関する事項」
という書類を提出します。
提出の際に、住所の変更だけでなく
口座の証明も必要となりますので、
海外の口座を指定したい場合は、
それ以前に口座を作っておくようにしましょう。
注意!海外移住しても、年金は収入として税金がかかります!
日本では、年金は振り込みされる時に
税金が天引きされています。
つまり所得として
課税対象になっているわけです。
海外でもそれは同じで、
何もしなかったら日本で税金が引かれ、
現地でも所得として課税対象になり
二重に税金を支払うことになってしまいます。
それを防止するための手続きが
「租税条約に関する届出書」です。
こちらも、日本にいる間に
済ませておくことをおすすめします。
移住先が租税条約を結んでいる国であれば、
日本では非課税となり、
現地での納税のみとなります。
条約を結んでいない国の場合は、
日本での課税対象となります。
移住先を選ぶ際に物価や治安、気候など
色々と条件をリサーチすると思いますが、
租税条約締結国なのかや
税金がどれくらいかなども
考慮しておく必要がありますね。
無事年金の振り込みが開始されたからと言って
忘れてはいけないのが、
毎年の更新手続きです。
「現況届」というものが届きますので、
それを提出して
自分の現況を報告しなければいけません。
これを怠ると、
年金の振り込みが休止されてしまいますので
注意が必要です。
必ず移住先の住所を正確に申請し、
変更があった場合は速やかに届出ましょう。
まとめ
年金は日本でも
色々と面倒な手続きや
分かりづらい面が多いですが、
それは海外へ移住する際も同じのようです。
海外でのんびりと時間を忘れて
気ままに暮らすにも、お金は必須です。
年金に頼って生活をするのであれば、
日本にいても海外にいても、
しっかり手続をしましょう。
さあ、あなたは
定年後どこでどんな生活を送りますか。
地元、離島、山間部、海外、
選択肢はたくさんあります。
年金を有効に使って、
心身ともに豊かな
シニアライフを送ってください。