気づいたら
湿疹が出来ているのを見つけて、
あれ?いつからあったのかな?
とびっくりすることがありませんか?
虫さされのように
かゆみがあるとすぐに気づきますが
かゆくない場合は気にならないので、
すぐに気づかないものですよね。
湿疹はかゆみがあるものが多いのですが、
中にはかゆくないものもあるのです。
かゆくないなら
そのままにしてもいいかな、
と思いますが、
湿疹がたくさん出たり、
他にも微熱があると、
もしかして
何かの病気じゃないかと
不安になりますよね。
かゆくない湿疹には
どのような原因があるのか、
病気の場合はどうしたらいいのか
まとめてみましたので
ご紹介いたします。
湿疹の出た場所で原因がわかる!?まずは湿疹の状態を確認して
かゆみのない湿疹として有名なものに
ジベル薔薇色粃糠疹
(ひこうしん)
という良性の疾患があります。
お腹や背中に小さな赤い湿疹が
たくさん出るのが特徴です。
10〜30代の比較的若い人に多く、
春や秋など季節の変わり目に
よく見られます。
はじめに2〜5cmほどの湿疹が1つ、
突然背中やお腹に現れます。
湿疹に乾燥した皮膚が
付いているのが特徴的で、
ほとんどかゆくなく、
かゆみがあったとしてもごく軽度です。
同じ時期に微熱、咳、鼻水の風邪様症状が
現れることがあります。
その1〜2週間後、
お腹や背中に小さな湿疹が
多数現れます。
背中に出た湿疹の形が
クリスマスツリーの様な形をしていて、
この疾患の特徴的な症状なのです。
湿疹はお腹や背中といった
体幹だけに出ますが、
顔や頭や手足には
出ないことも特徴です。
稀に、太ももや上腕などの
体幹に近い部分に出ることはあります。
この疾患の原因は
はっきりとはわかっていませんが、
おそらくウイルス感染によるものだと
言われています。
特別治療の必要がなく、
湿疹は1〜2ヶ月で自然に消失します。
ウイルス感染が原因とされていますが
人から人へ移ることはなく、
1度かかると再発することもありません。
もう1つは、
単純生紫斑病というものがあります。
四肢、その中でも特に下肢に
米粒大の点状の出血班が
たくさん現れます。
痛みやかゆみなどの症状はありませんが、
時に色素沈着をして
痕が残ってしまう人もいます。
20代の女性に多く、
春や秋に見られることが特徴です。
月経や疲労によって
症状が悪化することがあります。
この疾患も原因が
はっきりとわかっていませんが、
血管に何らかの原因があるのではないか
とされています。
しかし、血液検査をしても
異常が見られません。
血管に原因があるとされているので、
単純生紫斑病になった時には
安静にしましょう。
治療の必要はなく、
何もせずに数週間で消えていきます。
しかし、一度消えても
再発の可能性があるため注意が必要です。
このように、
湿疹や出血班がたくさん出て
痛みやかゆみがないなど
症状は似ていますが、
出る場所によって疾患の種類が
全く違うものがあります。
どちらも特に治療は必要ではありませんが、
心配な時には
皮膚科を受診しても良いでしょう。
ストレス?感染症?早めの受診が大切!!
疾患による湿疹の他にも、
湿疹ができる原因があります。
1:ストレスによるもの
過度のストレスのために自律神経が乱れ、
免疫力が落ちることで湿疹が現れます。
かゆみがあることが多いのですが、
中にはかゆみがなく、
薬を塗っても効果がないことがあります。
対処法は、ストレスを解消すること。
そしてゆっくりを体を休めることです。
2:毛嚢炎(毛包炎)によるもの
ムダ毛の処理をして、皮膚に傷がつき
そこに細菌が感染することで
毛嚢炎が起こります。
数が少なく、赤み、かゆみ、
痛みなどの症状がない場合は
特に治療をしなくても自然に治ります。
しかし、治りが悪く痛みが強い場合には
治療が必要になりますので、
早めに受診しましょう。
まとめ
かゆくない湿疹の原因には
疾患によるものもありますが、
ジベル薔薇色粃糠疹と
単純性紫斑病の場合は
予後の良い疾患であることが
わかりました。
ストレスや感染症でも湿疹が出るので、
湿疹の原因は色々あるのですね。
かゆくない湿疹の場合は、
特に治療を必要としないものが
ほとんどですが
症状が心配になった時や、
痛み、かゆみがひどい時には
無理をせず皮膚科を受診して、
医師に相談してみましょう。