ふと胃のあたりを押してみた時に、
痛みを感じたことはありませんか?
体の中は目に見えないので、
何か病気なのではないかと
不安になってしまいますよね。
胃を押すと痛みがある場合は、
病気によるものだとすると、
原因と考えられるものが
たくさんあるのです。
今日は、押すと胃が痛い時
どのような病気や原因が考えられるか
まとめてみたので、
ご紹介いたします。
押すと胃が痛い原因として胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎など
押した胃が痛いと感じる場合、
やはり胃を中心とした
消火器の疾患が考えられます。
1:胃潰瘍
押すと胃が痛い原因として
一番多いのが胃潰瘍です。
普段胃は粘膜で覆われているのですが、
胃壁に傷がついたり、
潰瘍ができると
その部分は粘膜で覆われないため
胃酸の刺激で痛みを感じます。
胃がもたれる
空腹時に痛くなる
食後すぐに痛くなる
食欲不振
などの症状があります。
胃潰瘍の原因は
ストレス
カフェインやアルコールなどの
刺激物の飲み過ぎ
頭痛薬の服用による副作用
ピロリ菌
が考えられます。
40〜60代に多くみられる疾患です。
2:十二指腸潰瘍
基本的には胃潰瘍と
ほぼ原因も症状も同じです。
そのため、病院で検査をしないと
胃潰瘍なのか、
十二指腸潰瘍なのか判断できません。
胃潰瘍と違う特徴として、
痛みを感じる時間帯が、
夜間や空腹時に多く
食後に痛みが和らぐことがあります。
20〜40代の人に多くみられます。
3:逆流性食道炎
胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、
食道の粘膜がただれるために
痛みを感じます。
胸やけ
呑酸(口に酸っぱい味が広がること)
胸の痛み
喉の違和感
などの症状があります。
原因として、
食道へ逆流するのを防ぐ機能の低下や
胃酸が増えることで逆流すると
考えられています。
タンパク質や脂肪が多い食事
肥満
姿勢の悪さ
妊娠
慢性的な便秘
などの原因があります。
押すと胃が痛い原因に胆石症・狭心症・肝臓の病気の場合も!?
押すと胃が痛むのは
胃の周辺の消火器疾患以外にも
原因があります。
1:胆石症
胆のうや胆管を流れる胆汁が
固まって石になり
つまりを起こすことで痛みが出てきます。
みぞおちの部分が激しく痛みます。
右肩や背中も痛いこともあります。
激しい痛みがない場合は、
鈍痛や圧迫痛として感じる場合も。
みぞおちが激しく痛むことを
疝痛発作といい、
疝痛発作は
油分の多い食事をした後や、
食べ過ぎると起こるのが特徴です。
つまりの状態によっては、
手術で胆のうを取り除く場合もあります。
2:狭心症・心筋梗塞
狭心症は冠動脈の血管が狭くなり、
血流が悪化し
心臓への酸素の供給量が
減ってしまうため、
圧迫痛や苦しさを感じます。
みぞおちやあごのあたりに
痛みを感じる人もいます。
数分から十数分痛みが続きます。
心筋梗塞は冠動脈が詰まるなどして
血流が止まってしまうため、
心筋が壊死してしまい痛みを感じます。
この時の痛みはとても激しく、
みぞおち、背中、
肩、首に痛みが見られます。
痛みは30分以上続き、
呼吸困難、冷や汗、意識障害など
とても危険な症状も現れることが多く
このような場合は、
一刻も早く病院を受診しましょう。
3:肝臓がん
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて、
肝臓に疾患があったとしても
初期には無症状であることが多く
中々異常に気づきにくいのです。
肝臓がんである場合、
みぞおち、みぞおちの右側、右肩
に痛みを感じることがあります。
初期症状として、
だるさや食欲不振がありますが、
疲れによるものと勘違いしてしまい
見逃されることが多いのです。
肝臓がんが進行し、
肝臓の内部が繊維化すると
ゴツゴツ硬くなるため
みぞおちやみぞおちの
右側のあたりを押すと
硬くなった肝臓を
触れるようになることがあります。
まとめ
押すと胃が痛い原因は、
胃の疾患だけでなく
心臓や肝臓など、
胃とは関係のないような部分の
疾患の場合もあります。
同じような場所が痛むので
自己判断をするのは危険ですね。
押すと胃が痛いと感じた場合には
病院を受診して
痛みの原因を調べてもらいましょう。
まずは消化器科を受診することで
間違いはなさそうです!