『必要』と『不可欠』の意味って、
違いがあるのか
よく分かりませんよね。
どちらも『いるもの』、
もしくは『なくてはならないもの』
という意味なんじゃないかと思います。
実際のところ、
この二つの言葉に、
意味の違いは
あるんでしょうか？
それともやっぱり同じ意味？
今回は、
『必要』と『不可欠』
の意味の違いを解説します。
「必要」「不可欠」の意味の違いって？
『必要』という言葉には、
『なくてはならないもの』とか、
『どうしてもしなければいけないこと』
という意味があります。
そして『不可欠』は、
『必要なこと』、
『なくてはならないこと』
という意味なんです。
一見、どちらも意味合いには
全く違いがないように
思えますよね。
でも、実は『必要』という言葉は
読んで字のごとく、
『必ず要るもの』という意味も
あります。
ところが、
反対に『不可欠』とは、
『それがないと困ってしまうもの』
というのが、
本来の正しい意味です。
つまり大まかにみると、
この二つの言葉に
違いはありませんが、
若干『不可欠』の方が
強調された意味に
なっているんですね。
確かに、『必ず要るもの』よりも、
『それがないと困ってしまうもの』の方が、
かなり重要度が高いですよね。
『不可欠』という言葉は、
『必要』を強くした言葉だったんです。
そして、このことから考えると、
この二つのことが合わさった、
『必要不可欠』という言葉は、
なくてはならないものを、
更に強調した意味合いになりますね。
絶対に必要で、
それがないとどうしようもない、
というものを指す時に、
『必要不可欠』を使うようにしましょう。
具体的な例文をご紹介します！
『必要』と『不可欠』の意味の違いが
分かったところで、
具体的な例文を見ていきましょう。
まずは『必要』という言葉から。
『必要』とはなくてはならない、
という意味なので例文としては、
『海苔はおにぎりを作るのに必要だ』
などでしょう。
おにぎりに海苔はなくても良い、
という人もいますが、
基本的には必要なものですよね。
そして『不可欠』は、
ないと困るものという意味なので、
『おにぎりを作るのにお米は不可欠』
という使い方になります。
確かに、
おにぎりに海苔は必要ですが、
お米がないと
そもそも作れませんよね。
だから、お米がないと
作ることが出来なくて困る、
ということで、
『必要』を強調した
『不可欠』という言葉を使うわけです。
また、更に強調した
『必要不可欠』を使うと、
『おにぎりを作るのに、
お米と海苔は必要不可欠』
という文になります。
おにぎりを作る時に、
お米も海苔もなければ、
絶対に作れませんよね。
このように
確実に必要で、
絶対になくてはならない、
というものを指す時に、
『必要不可欠』を使うと良いでしょう。
まとめ
『必要』と『不可欠』は、
あまり違いはなく、
どちらもなくてはならないもの、
という意味合いになります。
ただし、『不可欠』はないと困るもの、
というのが本来の意味であるため、
『必要』をより強調した
言葉になるんですよ。
またこの二つを合わせた
『必要不可欠』は、
更に強調させた言葉であるため、
『絶対になくてはならないもの』
という意味合いで使います。
このことを踏まえたうえで、
『必要』や『必要不可欠』などを
使い分けていくようにしましょう。