「風邪の時は
お風呂に入らないで寝なさい!」
小さい時母親にこう言われて
育った方は多いと思います。
昔から日本では、
風邪の時には
お風呂に入らない習慣がありました。
しかし、最近では
風邪の時こそ
お風呂に入った方が治る、
という考えが
一般的になってきているんです。
そこで今日は、
風邪の時に効果的な
お風呂の温度や方法について
まとめてみましたのでご紹介します。
風邪で入る風呂は何度が良い?サウナはやめた方がいい?
お風呂の温度は?
何度なら良いか?ですが、
オススメの温度は41度。
十分に温かいと感じる温度ですよね!
体にとっても心地よい温度で、
リラックスすることができます。
41度のお湯に30分ほど浸かって、
じっくりと体を温めていきます。
42度以上のお湯だと、
体にとっては熱すぎて刺激となります。
血圧が上がり
心臓への負担が大きくなり、
体が緊張状態になってしまいます。
また、熱すぎるお湯に浸かることで
体が疲れてしまうので、
免疫力が低下してしまいますので、さけましょう。
ちなみにヨーロッパでは、
昔からしっかりと風呂に入る地域は少ないですが、
風邪の時だけは別だったりします。
入浴で体を温めることで、
筋肉の緊張が和らぎ
血管が拡張されるために
血行が良くなるのが好影響を与える
とされているんですね。
また、体温を上げることで
免疫力がUPするので、
体にとって良い効果だらけ。
ただ、体温を上げることで
免疫力がUPするのなら、
熱いお風呂に入って、
体を熱くすれば良いかというと
これは逆効果になってしまいます。
気を付けましょう。
風邪の引き始めにサウナに入る?
風邪のひき始めに
サウナに入ると治りやすい。
なんて言いますね。
でもこれはオススメしません。
なぜかと言えば、風邪をひいた時、
体は体温を上げてウイルスと戦います。
そこで、サウナに入って
体を温めて体温を上げ、
風邪のウイルスを撃退してしまおう!
…と思いがちですが、
体の表面の温度を上げる効果はありますが、
体の中の温度まで上げる作用はなく、
サウナに入ることで
風邪のウイルスが死滅することは
証明できていません。
また、サウナは高温であるため、
サウナに入ることで
体が疲労してしまうことがあります。
疲労すると免疫力や抵抗力が落ちて、
風邪を余計にこじらせてしまうかも
しれないですね。
実際に風邪のひき始めにサウナに入って、
風邪がすぐに治った!
と言う声もあるようですが、
温まった体が一気に冷えて、
湯冷めすることも考えられるので、
サウナで風邪を治す方法は、
あまりオススメできません。
風邪をひいたまま風呂に入ると人にうつす危険がある?
風邪をひいている時にお風呂に入って、
家族にも風邪を
うつしてしまったらどうしよう?
という心配をする方もいますよね。
一般的な風邪のウイルスは、
飛沫感染でうつります。
そのため、
お風呂でくしゃみや咳をして
そのウイルスが
次にお風呂に入る人にうつることは
考えにくいとされます。
ただし、注意が必要な場合があります。
1つ目は、胃腸炎を伴うものです。
胃腸炎のウイルスは
接触感染でうつることが多いのです。
風邪をひいた人が触ったところを
他の人が触ることで
ウイルスがうつってしまうのですね。
2つ目は、はやり目の場合です。
はやり目の原因となる
アデノウイルスは感染力が高く
同じタオルや食器を使うだけで
うつってしまいます。
このような場合には、
お風呂でうつしてしまうことがあるので、
風邪をひいている人が
お風呂に入る場合には
一番最後に入るようにしましょう。
まとめ
風邪の時には
お風呂に入ってはいけない、
と言われていましたが、
最近ではお風呂に入る方が
風邪には良いとされています。
41度程度のお湯にゆっくり浸かり、
体を温めることで
体の免疫力を高める効果があるので、
ぜひお風呂には入りたいものですね。
ただし、入浴後に湯冷めをしてしまうと
風邪がひどくなってしまう場合もあるので、
入浴後に体を冷やさないよう、
気をつけましょう。