『宴(えん)もたけなわですが、
この辺でお開きにします』
というのが、
飲み会で締めの挨拶の常套句ですね。
でも、『宴もたけなわ』って
そもそもどういう意味か、
イマイチよく分かりませんよね。
竹で出来た縄なのか、
それとも違うものなのか…?
今回は社会人なら知っておきたい、
『宴もたけなわ』の意味や由来、
使い方を解説します。
宴もたけなわの語源とは?どうして締めの挨拶に使われるのか?
宴もたけなわの『たけなわ』とは、
漢字では『酣』と書きます。
『酣』とは、簡単にいえば
盛り上がっている時、
という意味なんですよ、
つまり『宴もたけなわ』とは、
宴会が盛り上がっている時、
ということです。
飲み会の締めの挨拶で
『宴もたけなわですが』と言うのは、
宴会も盛り上がっている時ですが、
ということなんですね。
盛り上がっているけれど、そろそろ終わりですよ、
という意味で、この言葉は締めの挨拶に使われてきたんです。
ところで、この『酣』という字をよく見ると、
酒と甘という漢字が組み合わさっていますね。
これは、
お酒を発酵させていたら
甘く美味しくなってきた頃、
という状況から成り立っています。
つまりお酒が丁度よく、
飲み頃になるまで発酵した時、
ということですね。
これが転じて、
行事などが最も盛んになっている時期、
という意味から、宴会が盛り上がっている様子を、
『宴もたけなわ』というようになりました。
やっぱり宴会とお酒は、
切っても切れない関りがあるんですね!
職場で飲み会の幹事になったら、
ぜひ『宴もたけなわ』の意味を
覚えておきましょう。
宴もたけなわのうまい使い方を実例つきで紹介!
『宴もたけなわ』という言葉を上手く使うには、
どんな場面がベストなんでしょうか?
実例を添えて
『宴もたけなわ』の使い方を解説します。
定番、飲み会の締めの挨拶
年末なら忘年会、春先なら歓迎会や懇親会、送別会、
夏なら暑気払いなど、
職場ではシーズンごとに飲み会がありますね。
もし職場の飲み会で幹事に選ばれた時には、
『宴もたけなわ』という言葉を使う時ですよ。
飲み会が終わりの時間に近づいてきたら、
『宴もたけなわでございますが、
1度この辺りでお開きにしたいと思います』
と言いましょう。
そしてその後は、
『本日はお忙しいところお集りいただき、
本当にありがとうございました』
と続くのが定番ですね。
他にも、
『宴もたけなわで恐縮ですが、
閉会のお時間が迫っていますので、
この辺で○○部長から
締めのご挨拶をお願いしたいと思います』
などと言って、
上司に飲み会を締めてもらう場合もあります。
要するに、宴会中で盛り上がっているけれど、
ちょっとお話をお聞きください、という時に、
『宴もたけなわ』という言葉が使われるんですね。
幹事になった時のためにも、
覚えておきましょう。
まとめ
『宴もたけなわ』とは、宴会が盛り上がっている時、
という意味があります。
『たけなわ』という言葉は、
お酒が発酵して美味しくなった時の状況が
語源になっているんですよ。
主に宴会の締めの挨拶をする際などに、
『宴もたけなわではございますが、
そろそろお開きです』と使うのが一般的。
盛り上がっている飲み会を一時中断して、
こちらに注目してほしい時などに、
『宴もたけなわですが』
と言うようにすると良いでしょう。