寒くなると、窓に結露が発生します。
部屋の中が暖かければ暖かいほど
結露はひどくなりますね。
毎日毎日雑巾で拭いても、また直ぐ結露が・・・。
そして、結露対策を怠ると
カビの発生もいなめません。
カビは家のいたるところに発生しますし、
放っておくと気管支炎になってしまったり、
息切れ、微熱といった症状が表れます。
喘息や肺炎に間違われやすいのですが、
血液検査・培養検査をすると
「アスペルギルス症候群」という
病気にかかっていることがわかります。
カビが原因の病気です。
長期にわたって薬の服用が必要となりますので、
そうならないために結露&カビ対策をしましょう。
また壁にきのこが生える場合がありますが、
これは菌が木材の中に含まれる成分を分解して
生えてきてしまっています。
いずれも、
結露による湿度の上昇が原因です。
壁やガラス窓に結露が表れる原因は加湿限界を超えたから!?
そもそもなぜ結露が発生するのでしょうか?
実は、水蒸気として
空気中に入る水分の量は制限があります。
これを飽和水蒸気量といいます。
この飽和水蒸気量は、
お風呂1杯分(約200L)の大きさの空気ですと
30~40gになります。
飽和水蒸気量は気温が下がると
どんどん限界値が減ってしまうため、
寒くなる冬場には水蒸気が余ってしまいます。
余った水蒸気は、空気中に存在できなくなってしまったので
水滴となって表れるのです。
この水滴が「結露」なんですね。
結露に一番有効な対策は徹底した「除湿」にある!!
結露対策に有効なのは確かに「除湿」なのですが、
除湿にも限界があります。
除湿対策でもダメだったという方に、
暮らしや住み方を工夫して
結露を抑える方法をご紹介します。
「除湿」で思いつくのが
「除湿機」を使う方法。
これは、目に見えて除湿効果がわかるのですが、
結露のひどい住まいでは効果がありません。
除湿はしているのですが、
結露対策には頼りないです。
また、1つの部屋に1つ除湿機がないと効果が無く、
洗濯物の室内干や、雨の日はかなり厳しいです。
さらに、1日中除湿していると電気代も掛かります。
結露の度合いで使用するかどうかは考えたほうが良いです。
ではどうしたらよいのでしょうか。
水蒸気をなくす事は不可能ですので
発生源を探して減らすしかありません。
=水蒸気の多い要因=
①洗濯・洗い物・料理や食事中に出る水蒸気
②寝ている間に体から放出される水蒸気
③お風呂場や洗面所からでる水蒸気
④植木などから出る水蒸気
=水蒸気を減らす改善策=
①洗濯物はなるべく室内に干さないように。
②お風呂の蓋をしっかり閉め、ドアを閉めて換気をよくする。
③加湿器の使用は控えめに。
④密閉型暖房器具を使う。
(石油ファンヒーターなど)
⑤水蒸気が発生しない暖房器具を使う。
(エアコン・電気ストーブ)
一番効果的な方法は、
窓を全開にしてしばらく換気をする事です。
室内にある余分な水蒸気を取り除くには
効果てき面です。
ただし、外気と部屋の温度の差が15度以上ある場合や
温度差が無くても外気の湿度が高い場合は、
結露してしまいますので、ご注意して下さい。
❤ 最後に ❤
家族みんなが1日家にいない日は、
家に帰ると湿度の高さに驚かされます。
部屋の窓をすべて全開にして
出かけるわけにはいかないので、
冬場は結露とカビとの戦いが始まりますね。
やはり、換気をすると窓の結露が乾くので
効果はあるのですが、
換気の間はとにかく「寒い」です。
その他の方法として私の経験上、
一番効果が感じられたのが石油ファンヒーターです。
室内を一気に乾燥できるのが良いのですが、
逆に空気を乾燥しすぎてしまうのが問題となります。
温度計・湿度計を上手に使って
空気のバランスを保つと良いですね。