ノスタルジーな街並で人気の観光地「小樽」。
運河や海鮮などが人気となっていますが、
ゆったりと歩きながらこの雰囲気を楽しむのはいかがでしょうか?
急な坂が特徴的な小樽ですが、
なるべく平坦な道でお散歩したいところですよね。
そんな夢も叶えてしまう、オススメの散歩道!
筆者がこの街に越して以来、
心奪われた「旧手宮線」を今回ご紹介します!
旧手宮線とは?廃線になった理由とは?
まず、「旧手宮線」とはなんなのか、名前を聞いても検討がつきませんよね。
実は小樽には「手宮駅」という貨物駅が1985年までありました。
この駅と、今でも存在している「南小樽駅」をつなぐ路線を「手宮線」といい
今では残念ながら廃線となってしまったのです。
その理由には時代の流れが関係していました。
様々な物資を運搬してきた鉄道でしたが、自動車が広く普及し
物資などはドラックなどで運ばれるようになりました。
そんな時代の流れをうけ、北海道の開拓に大きな役目を果たした手宮線は
惜しまれながら廃線となったのです。
そして小樽では、「旧手宮線」としてこの線路を保存しています。
全国的にみても線路を誰でも歩けるようにした場所はめずらしく、
貴重な体験ができるのではないでしょうか。
また、なぜ廃線となったのかという背景を知ってから歩くと、
哀愁さえ感じるこの「旧手宮線」。
小樽の海風を感じながら歩くことができる道となっています。
車などは入ってくることができないので、
お子様連れでも安心して歩くことができるのもオススメポイント。
ただ歩くだけでも風情を感じられる素敵な散歩道なのですが、
他の楽しみ方はないのか。
リサーチしてみましたので、次にご紹介いたします!
楽しみ方!小樽の歴史を感じるスポット
まず廃線になるまで小樽に存在していた「手宮駅」ですが、
現在は「小樽市博物館 本館」となっています。
中には実際に運行していた蒸気機関車も展示されており、
無料で乗車できる蒸気機関車「アイアンホース号」も運行していました。
(残念ながら故障が見つかり現在は運行を見合わせています)
入館料が必要となりますが、これからは冬期料金となり300円です。(夏季400円)
この駅が始まりであり終わりであったことを感じさせる「転車台」は必見です。
まずはこの場所をスタート地点とし、
南小樽駅方面へ「旧手宮線」を歩いてみましょう!
線路をよく見てみると、もう手入れはされていません。
当たり前のことですが、「廃線」となっているんだなと感じられます。
小樽には昔ながらのレンガ作りの建物や倉庫が多く残されており、
この道を歩くとよく目にすることができます。
そして到着するのが「色内駅跡地」。
これは「いろない」と読みます。
手宮線が廃線となりなくなってしまった駅ですが、
色内駅のホームは現在も残されています。
所々に公園などがあり休憩できる「旧手宮線」。
手入れされているのは愛されている証拠なのだなと感じます。
小樽は風が強い日が多いので、筆者はあたたかい飲み物を持参!
色内駅跡地はもちろんのこと、小樽駅をすぎたくらいにある公園で
ノスタルジックな気持ちに浸る時間が格別です。
また小樽駅をすぎると線路沿いにはお店が現れます。
昔のままの建物を使っているのでとてもレトロ。
正直見た目は「大丈夫か?」と心配する古さなのですが(笑)、
実はリノベーションしているお店ばかりです。
Barや喫茶店、ガラス細工のお店もあります。
中でも人気なのがジャズ喫茶「フリーランス」。
蔵を使った店舗では珈琲をはじめケーキやカレーなども楽しむことができます。
木骨石造の建物は生演奏すると素晴らしい響きになる店内は、
2Fでライブを行うこともあります。
ジャズを愛する店主が作る空間は
旧手宮線の哀愁ある雰囲気にぴったりです。
昔の建物などを眺めながら歩いていくと
この散歩道にも終着が訪れます。
小樽の有名観光名所「寿司屋通り」につくので、
ここからまた観光するのも良いですね!
旧手宮線を最初から最後まで歩くとかなりの距離になります。
実は筆者もこの距離を歩いたのは夫婦二人の時です。
今では子供連れとなりますので、大体半分の距離をお散歩しています。
小樽駅から運河方面へ下っていくと旧手宮線が見えてくるので、
ここから「手宮駅」へ向かうか、「寿司屋通り」へ向かうか。
どちらかを選ぶことのほうが多いです。
しかし、雪が降ってしまったこの季節。
あまり散歩には向かないのですが、
冬は冬で楽しみが待っているのです!
2月開催、小樽雪あかりの路って?
例年2月から開催される「小樽雪あかりの路」。
有名なイベントとして知られており、
運河沿いなどにキャンドルを設置し、夜になると幻想的な世界となります。
市民や商店街などが作り上げる雪あかりの路は、
夏の「潮祭り」とならぶ小樽の一大イベントとなっています。
この雪あかりの路で運河沿いと並んでメイン会場を務めるのが
今回ご紹介している旧手宮線なのです!
キャンドルはもちろんのこと、
雪を使った大きな雪像は今年度はやった物がモチーフになっていたりします。
去年度は「ピコ太郎」の雪像がありました!
また撮影スポットとして座れるようになっている雪像などもあります。
目玉はスノートンネル!毎年20mほどが作られます。
子ども達に人気なのは大きな雪の滑り台。
日中が暖かい日だと、その日の夜には改修工事が行われています(笑)
キャンドルがとても綺麗なので夜がオススメではあるのですが、
雪がきらめく昼間の時間帯ももちろんおすすめ。
旧手宮線をおもいっきり楽しめるイベントとなっていますよ!
ホッカイロ必須ですが、冬もゆったりと散歩できますので
ぜひこの時期も訪れてみてください。
まとめ
小樽の新観光名所として人気が出てきている「旧手宮線」。
散歩道としてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
訪れるたびに新たな発見があったり、
天気や季節によって雰囲気を変える旧手宮線です。
ぜひみなさん、ノスタルジックな気分を味わいに旧手宮線へ訪れてみてはいかがでしょうか。