大人になると、
おそらく誰もが社会生活の中で
本音と建前を上手に使い分けています。
あなたは本音と建前について、
どのようなイメージをもっていますか?
本音は良いことに思えるけど、
建前は嘘やごまかしのような気がして、
何となく悪いイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、
決してそんなことはありません。
社会生活や人間関係を
円滑にするために、
建前というテクニックが必要な時もあるのです。
今回は本音と建前をうまく使い分けて、
周囲との関係をより良くするための方法を
お伝えしていきます。
本音と建前が違いすぎるのは気持ち悪い。使い分ける意味、意義とは?
建前という言葉に
イヤな感情をもつ人がいますが、
それはおそらく
「建前=嘘」だと考えているからでしょう。
しかし、建前と嘘には
決定的な違いがあります。
嘘というのは自分が損をしないため、
または自分が利益を得るための行為であるのに対し、
建前は相手の感情などを
傷つけないようにするための行為なのです。
簡単にいうと、
嘘は自分のため、
建前は相手のため。
両者は似ているようで、
意味が全く違うのです。
建前は相手のためといっても、
結果的には自分のためになっている場合が
多いですけどね。
それに、建前は相手と本音で話せる関係を築くための
一つの方法なのです。
人はたくさんコミュニケーションを重ねて、
相手との信頼関係を構築していきます。
建前というのは単にその入り口なだけ。
最初は建前ばかりでも、
徐々に本音で話す機会を増やしていく。
そうすることで、
相手との関係が深まっていくのです。
親しくなる前にズケズケと本音をぶつけ、
無神経に相手を傷つけていては
信頼関係どころか
縁が切れてしまうでしょう。
ですから、
建前は物事をスムーズに進めるための知恵であり、
相手に対する思いやりでもあるので、
悪感情をもつ必要は全くありません。
しかし、本音と建前が
あまりにも違いすぎるのは
自分でも違和感を感じるはずです。
もし建前を使う時に
不愉快な気持ちがわきあがってくるようなら、
その言葉に「相手への愛情や
思いやりがあるかどうか」を自問して下さい。
本音でも建前でも、
愛情や思いやりから出た言葉であれば大丈夫!
必ず相手にあなたの気持ちが伝わりますから、
物事が悪い方へ向かうことはないでしょう。
顔の左右から、本音と建前が見える?
実は、その人の本音と建前を
見分けるポイントがあります。
建前というのは顔の右側に表れ、
本音は顔の左側に表れやすいため、
相手の左側をじっくり観察して
心理状態を確かめればいいのです。
顔の左半分だけを合成した写真は
表情が豊かで、
顔の右半分だけを合成した写真は
表情が出にくい
という実験データも存在しており、
顔の左側に本心が映し出される
というのは信ぴょう性が高いです。
特に、目元や口元には
心理状態が表れやすいので
注目してみるとおもしろいでしょう。
少し話が脱線してしまいますが、
顔の左右で印象が変わるという実験では、
左側の方が相手に好感をもたれやすいことも
明らかになりました。
ですから、写真を撮る時は
左側を意識して写したり、
好きな人には
自分の左側の表情を積極的に見せたり、
いろいろと応用してみて下さい。
まとめ
ここまで本音と建前の見分け方などについて
お伝えしてきました。
でも、相手の本音を探ろうとするのも
疲れますよね?
個人的には、
そこまで神経を尖らせる必要はないかなと思います。
相手が本音で語り合える
ご縁の人であれば、
いくら建前を並べていても、
いずれ関係が深まりますから。
本音や建前にあまり執着せずに、
周囲とのコミュニケーションを楽しみながら、
自分を磨いていって下さいね。