家を建てるときはじめにすることは、理想の暮らし方、気持ちの棚卸でした。

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俗に言う、一生に一度の買い物。

家。

私のような庶民にとっては、一生に一度でもぜいたくすぎる買い物です。

でも、買いました。

何十年ものローンを抱えてまで、家を手に入れました。

なぜ買ったのかと聞かれたら、

「家賃を払い続けるよりお得かなと思ったから」

といったことくらいしか答えられません。

結婚して、子供が出来て、次はマイホームだ!

そんな安易な考えのまま、ほぼ勢いで家を建てる決断をした私たち夫婦。

高い買い物だからこそ、自分たちの希望に沿って、後悔のない家を建てたい。

それは誰もが望むことです。

けれど、よっぽどのお金持ちでない限り、妥協のない家づくりなんて

難しいでしょう。

それならばせめて、どんな暮らしがしたいのか、をまずしっかりと

考えましょう。

そして、そのためにここだけは絶対に妥協しない、というポイントを

きちんと決めておくことが、とても重要なのです。

右も左もわからないまま家づくりをスタートさせた私たち夫婦ですが、

実はそれだけはやっていました。

おかげで今、納得のいく日々を過ごせています。

家を建てる前に、これからの暮らしを想像することが大事

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家を買おう、となった時、頭に浮かぶのは当然お金のことですよね。

でも、お金のことであれこれ左右される前に、一度考えてみて下さい。

その大きなお金を使って、どんな暮らしがしたいのか。

住宅メーカーや工務店などに相談に行くと、あまりにも大きな金額を前にして、

夢と現実の間に大きな壁がある事実を突きつけられることになります。

自分たちの予算では思い描くほどのマイホームは手に入らない、という

現実がそこにあるのです。

その時に大事なのが、妥協しないポイントです。

それをしっかりと確認しておかないと、せっかく手に入れた大切な家なのに、

快適に暮らせないなんてことが起きてしまう恐れがあります。

とりあえず住宅展示場に行ってみようという方も多いと思いますが、

私はあまりおすすめしません。

自分たちのスタイルが明確でないまま住宅展示場の素敵な家を見てしまうと、

そこに引きずられ、自分たちの生活に合わない家を建てる方向に

知らず知らずのうちに進んでいってしまう可能性があるからです。

私たち夫婦の場合、結婚当初は、都心に近い、いわゆる高級住宅街に

住んでいました。

高級住宅街ではあったけれど、築何十年経っているのかわからないくらい、

古くて狭いマンションです。

古くて狭くても場所だけはよかったので、おしゃれな子供服を買うために、

おしゃれな街へ出かけていく、そんな生活を楽しんでいました。

でも、家を建てようと決めたときに気付いたのです。

私たちの求める子育てはこれじゃない、と。

夫婦の意見は一致しました。

田舎で子育てがしたい。

仕事や買い物で電車を使うから、駅から徒歩10分以内がいい。

家の素材と間取りにこだわった注文住宅を建てたい。

その条件をもとに、私たちの土地探しが始まったのです。

土地の値段や広さだけではなく、周りの環境も含め、「なんとなく」でも

気に入らないと感じた土地には、やはり住めません。

そこでずっと暮らしていくことが想像できる土地に出会うまでに、

かなりの時間を費やしました。

ただ、人によって暮らしに求めるものは違うと思います。

「家にはこだわらないから、絶対都心に住みたい」

「郊外庭付き一戸建て」

希望は人それぞれです。

また、

「子供部屋が3部屋欲しい」

「リビングは2階につくりたい」

など、暮らし方に対するこだわりがある方もいます。

とにかく、一緒に住む家族でとことん話し合いましょう。

どんな暮らしをしたいのかを明確にしないと、自分たちに最適な家を

手に入れることはできないのです。

家を建てる場所は実家とは遠くにしたけれどちょっとモヤモヤ

そもそも、希望以前に、それぞれの両親との距離をどうするか、

という問題にぶつかる方も多いのではないでしょうか。

我が家の場合、義父は同居と決めたので良しとしても、地方にいる私の両親

をどうするのか、という問題がありました。

結婚した時点ですでに実家を出ているとはいえ、やはり、

終の棲家となる家を建てる = 実家には帰らない

ということであり、なんだか、結婚した時よりも家を出たという実感が

湧いてきてしまったのです。

『私の家』はもうあの育った家ではないのだな、と。

そんな感傷的な気持ちは置いておくとしても、現実的に、年老いていく

両親と離れた場所に家を構えるというのは、将来的にどうなのか、

ということを真剣に考えました。

考えすぎて、職場と私の実家の中間地点の県に住む、などという無謀な案まで

飛び出しましたが、その意味のなさ、中途半端さに、もちろんその案は

却下となりました。

やはり生活がかかる仕事のことを考えたら、簡単に拠点を変えることなど

出来ないのです。

大きな決断をして、田舎の両親のそばに移り住む方もいるでしょう。

でも私たちにそれはできませんでした。

結局、両親が年を取るころには我が家の子供たちも大きくなっているし、

そうなれば私が一時的に実家に住んだり、通ったりということもできるし、

なんとかなる、というのが結論です。

結論、と言うよりは、問題先送りですね。

その問題は妥協したのです。

今の自分たちの生活を成り立たせるために。

その妥協が正しかったのかは、今も私にはわからないし、いつも両親の

近くにいられないことを「さみしい」と感じる気持ちは、

年をとるとともに大きくなっていくようにも感じています。

こういった問題に、きっと正解はないし、考え方も解決方法も

人それぞれ、家族それぞれです。

多くの人が無関係ではいられないこんな問題も、家づくりの時には

より切実なものとして判断をせまられることがあることも、

心に留めておいてください。

まとめ

家を建てる、ということは、単純に『家』だけのことではなく、

これからの暮らし、これからの人生、そして、家族の未来、と、

とても大事な多くのことがからみあってくる出来事です。

だからこそ家づくりの際には、自分にとって、自分たちにとって、

何が一番大事なのかを最初にきちんと確認することが必要なのです。

大きなお金に振り回され、後悔しないために。

そして、

納得のいく家で、素敵な毎日を過ごしていくために。

アドセンス本文下

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