階段を登っただけなのに息切れが!
はあ、もう歳かな?と
思わず呟いたものの、
まだ高校生、10代。
周りの友達は
息切れなんかしていないのに、
おかしいな?
特に病気もないのに変だな?
というような経験はありませんか?
学校にはエスカレーターなんてないし、
授業では体育もあるので、
授業を受けに行くだけで息切れがあると
とても辛くて大変ですよね。
高校生なのに、
こんなにすぐ息切れすることなんて
あるのかな?
と疑問になりますよね。
それが、何と中高生で同じように
階段を登っただけで
息切れの症状が出る人が
他にもいるのです。
どのようなことが原因で、
高校生でも息切れがしやすくなるのか
ご紹介いたします。
階段を数歩上がるだけで息切れする原因って!?考えられる4つの疾患とは?
階段を登っただけで
息切れする原因の裏には
疾患が隠れている場合があります。
考えられる原因を4つ挙げましたので、
それぞれ説明していきますね。
1:起立性調節障害
中学生から高校生に多くみられるもので、
息切れや動悸の他に、
朝に起きられない
立ちくらみ
頭痛
全身がだるい
などの症状があります。
原因ははっきりとしていませんが、
自律神経失調によるものと
考えられています。
中高生の時期は
成長期と重なっているので、
急激な体の成長によって
自律神経のバランスが
整っていないために
このような症状が起こるのです。
朝に起きられないのも、
立ちくらみがするのも
体が低血圧になるために起こります。
起立性調節障害の人は、
立ったり起き上がった時に、
重力によって下に血液が溜まり
その結果低血圧になった状態から
回復できず
その結果立ちくらみを起こします。
健常の人だと、
同じように低血圧になったとしても
自律神経の働きで、
血圧を調節できるので
立ちくらみを起こさずに
過ごすことができるのです。
2:鉄欠乏性貧血
血液の中の赤血球や
ヘモグロビンの数が減少し、
鉄が不足した状態でなる貧血のことです。
起立性調節障害と同様に、
立ちくらみ
だるさ
の症状が見られ、その他には
髪や肌にツヤがなくなる
風邪をひきやすくなった
などもあります。
成長期は急激に体が成長しているので、
体の中の血液が十分に足りずに
貧血を起こしやすい時期でもあります。
特に女性の方が
鉄欠乏性貧血になる人が多いです。
女性の場合は定期的に月経があるため、
どうしても貧血になりやすいのです。
また、ダイエットをする人もいるために
栄養不足から貧血を起こすこともあります。
3:甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなるため、
新陳代謝が低下する疾患です。
新陳代謝が低下すると
体のエネルギーがなくなるので、
全身がだるく動くことが辛くなります。
頭がぼーっとして眠くなる
無気力
むくみ
肌がカサカサになる
などの症状があります。
40代の女性に多い疾患ですが、
高校生で発症する人もいます。
甲状腺は成長発達にも
関係があるホルモンなので、
発症する時期によっては
身長の伸びに影響することがあります。
4:睡眠不足
部活に勉強に、
夜更かしをしがちなのが
高校生の時期ですよね。
毎日の夜更かしで体が睡眠不足になると、
自律神経の中の
交感神経の働きが過剰になり
動機や息切れなどの
体の不調を起こしやすくなります。
自律神経が乱れなくても、
眠いとそれだけで
フラフラしてしまいますよね。
10代なのに、階段を上るだけで息切れする場合の改善方法とは?
上で紹介した4つの原因を見てみると、
生活習慣の乱れが
大きな原因と考えられますね。
高校生は体が急激に
成長する時期であるため、
まだ体の機能が未熟なことが多く
特に疾患がなくても
不調を起こしやすい時期です。
そこで重要なのが、
規則正しい生活を送ることです。
栄養バランスが偏らないよう、
3食しっかり食べる
夜更かしをし過ぎないよう、
十分に休息を取る
体育以外にも運動することを心がける
という基本的な生活習慣を続けることで、
自律神経の乱れや貧血には効果的です。
早寝 早起き 朝ご飯
というフレーズを聞いたことは
あるのではないでしょうか?
何からはじめたらいいか迷った時には、
この3つからはじめてみませんか?
まとめ
階段を数段登るだけで
息切れがすることは
毎日の生活を送るだけでも
大変ですよね。
高校生の場合、
学校に通うことも難しくなりますね。
高校生なのに息切れがする原因としては
この時期特有の成長期によるものや
生活習慣の乱れが関係してきます。
ただし、起立性調節障害や
甲状腺機能低下症の場合は
治療が必要となってきますので、
あまりに息切れや動悸がひどく、
毎日の生活に支障をきたす場合には
早めに病院を受診してみましょう。