夕方に窓を開けたとき、セミの声にまじってチリチリ、リーンリーンという音がすると、「もう秋の虫が鳴いているのかな?」「いつから聞こえるもの?」と気になりますよね。まだ昼は暑い9月だと、季節を勘違いしていないか少し迷うものです。
秋の虫の声は、地域やその年の暑さで前後しますが、早い場所では8月下旬ごろから聞こえ始め、9月から10月にかけて夕方以降に気づきやすくなります。虫の名前を無理に当てなくても、時間帯と場所を知っておくと、秋の入り口をゆったり楽しめます。
秋の虫の声はいつから?目安は8月下旬から10月ごろ

環境省の「残したい日本の音風景100選」の資料では、草地でマツムシ、スズムシ、エンマコオロギ、キリギリスなどが8月下旬から10月上旬の、日が暮れるころに鳴き出す例が紹介されています。もちろん、これは全国どこでも同じ日になるという意味ではありません。暑さ、草むらの多さ、住宅地かどうかで、聞こえ方は変わります。
9月に入ってもセミの声が残り、その合間にコオロギやキリギリスの音が混ざることがあります。環境省の皇居外苑の季節の便りでも、9月にはセミとコオロギの声が同時に聞こえると紹介されています。夏から秋への「入れ替わり」を感じる時期、と考えると分かりやすいでしょう。
ポイント:秋の虫の声は、暦の一日で切り替わるものではありません。8月下旬から10月ごろ、日暮れ後に気づきやすくなります。
まだ暑い9月に聞こえてもおかしくない?
おかしくありません。日中が暑くても、夕方以降に少し風が変わったり、セミの声が減ったりすると、虫の音が耳に入りやすくなります。聞こえた日を「秋になった日」と決める必要はなく、夏と秋が重なる短い時期の楽しみとして受け取れば十分です。
秋らしい夜の時間そのものが気になるときは、言葉の意味もあわせて読むと季節感がつながります。
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どこから聞こえる?草むら・庭・公園の近くで気づきやすい

鳴く虫は、草むらや植え込み、河原の草地などで音を出していることが多いため、家の近くでも緑が残る場所ほど聞こえやすくなります。環境省のビジターセンターの案内でも、秋は日没が近くなるとキリギリスやコオロギの声が遠くまで聞こえるとされています。
自宅なら、ベランダや開けた窓から数分だけ耳をすませてみるのがおすすめです。外へ探しに行くなら、明るい歩道から聞く程度で大丈夫。草むらへ入ったり、虫を捕まえたりしなくても、音だけで十分に季節を味わえます。
鈴虫かコオロギか、すぐに見分けなくて大丈夫
音の高さやリズムは種類ごとに違いますが、鳴き声だけで正確に名前を決めるのは意外と難しいものです。「高く澄んだ音」「細かく続く音」くらいに気づくだけでも、散歩や帰宅の時間が少し楽しくなります。名前を知りたいときは、地域の自然観察会や公園の案内で確かめると安心です。
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虫の声を聞きやすい時間帯と、小さな楽しみ方

聞こえやすいのは、日差しが落ちて周囲の音が少なくなる夕方から夜です。環境省の資料にも、18時ごろから聞こえやすい場所の例があります。毎晩同じ時間に聞こえるとは限らないので、「今日は聞こえるかな」と少し意識するくらいがちょうどよいでしょう。
家では窓辺、外では立ち止まれる場所で
- 窓を少し開け、テレビや換気扇の音を短時間だけ小さくしてみる
- 帰り道に安全な歩道で立ち止まり、草地のほうへ耳を向ける
- 子どもと一緒なら、種類当てより「高い音・低い音」を言葉にしてみる
秋晴れの日の夕方は、空の色と虫の声を一緒に楽しみやすい時間です。空の言葉を使い分けたいときは、こちらも参考になります。
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チェック:外で聞くときは、暗くなる前の時間帯と、車や自転車の通らない安全な場所を選びましょう。
虫の声がうるさく感じるときはどうする?

季節らしい音でも、寝る時間や体調によっては気になることがあります。そんな日は我慢して窓を開け続けなくて大丈夫です。窓を閉める、寝る場所を変える、室内の音量を整えるなど、まず自分が休みやすい方法を選びましょう。
虫が家の中に入ってくる、ベランダや室内で鳴いて困るときは、無理に素手で触らず、網戸やすき間を確認するのが基本です。何度も続く、虫の種類が分からず不安、といった場合は、地域の自治体窓口や害虫相談窓口に相談すると安心です。
注意点:夜の草むらへ近づくと足元が見えにくくなります。虫の声を聞くために、暗い場所や立入禁止の場所へ入らないようにしましょう。
まとめ|虫の声は夏から秋へ移る合図のひとつ

秋の虫の声は、早い地域なら8月下旬ごろから、9月から10月にかけて夕方以降に聞こえやすくなります。地域や天候で差があるので、「この日から」と厳密に決めず、セミの声にまじる小さな変化として気づくのがおすすめです。
窓辺や安全な散歩道で、数分だけ耳をすませるだけでも十分。暑さが残る日でも、虫の声が聞こえたら、夏と秋が行き交う今だけの時間を味わってみてください。