「最近、自治体から5歳児健診のお知らせが届いたけれど、何をするの?」
「3歳児健診の次は小学校の就学時健診だと思っていたけど、何が違うの?」
今、国はすべての子どもが 5歳児健診 を受けられるよう、自治体へのサポートを強めています。

これまでは3歳児健診が終わると、小学校入学直前の「就学時健康診断」まで、公的な健診が約3年間もありませんでした。この 健診の空白期間 を埋めるために注目されているのが5歳児健診です。
今回は、5歳児健診が実施される理由や具体的な内容、そして受けることでママやパパが得られる安心について、わかりやすく丁寧にお伝えします。
1. なぜ今「5歳児健診」が必要なの?2つの大きな理由
国が5歳児健診を強力に後押ししている背景には、現代の育児における切実な課題があります。

① 「小1プロブレム」を未然に防ぐため
小学校に入学した途端、集団生活に馴染めなかったり、授業中に座っていられなかったりする 小1プロブレム が社会問題になっています。
5歳の時期に「集団の中での特性」を確認しておくことで、入学前に適切な準備や環境調整ができ、お子様が自信を持って学校生活をスタートできるようになります。
② 発達の「特性」に早く気づき、サポートに繋げるため
自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などの特性は、3歳の頃よりも、社会性が育つ 5歳頃 の方がはっきりと分かりやすくなります。
「うちの子、ちょっと個性的かも?」「育てにくいと感じるのはなぜ?」という不安に対し、専門家のアドバイスをもらうことで、親子で無理のない関わり方を見つけることができます。
2. 5歳児健診では具体的に何をするの?
「うちの子、ちゃんとできるかしら?」と不安になる必要はありません。健診は 今の育ちを確認し、応援する場 です。
精神面・社会性のチェック(お話や遊びを通して)
医師や専門家がお子様とやり取りをしながら、以下のようなことを確認します。
- 言葉のやり取り: 「しりとり」などができるか
- ルールの理解: 「じゃんけん」のルールを理解し、負けても気持ちを切り替えられるか
- 落ち着き: 診察の間、座ってお話が聞けるか
運動機能のチェック
- バランス感覚: 片足立ちが5秒以上できるか
- 手先の器用さ: ボタンの掛け外しや、図形(まる・しかく・さんかく)が描けるか
生活習慣の確認
- 睡眠や食事、排泄のリズムが整っているか
- スマホやゲームとの付き合い方に困っていないか

3. 5歳児健診と「就学時健診」は何が違うの?
「入学前にも健診があるはずだけど?」と思う方も多いですよね。実は、この2つには大きな違いがあります。
| 比較項目 | 5歳児健診 | 就学時健康診断 |
| いつ受ける? | 5歳(年中さん〜年長さんの前半) | 小学校入学の約半年前 |
| 目的は? | 心の発達や社会性の確認・支援 | 学校生活に支障がある病気の有無 |
| メリット | 入学まで 1年以上の準備期間 がある | 準備期間が短く、対策が限られる |
5歳児健診の最大のメリットは、もしサポートが必要だとわかっても、小学校入学までに じっくり時間をかけて準備ができる ことにあります。
4. ママやパパにとっての「安心」に繋がる3つのメリット
5歳児健診はお子様のためだけでなく、毎日頑張る保護者のためのものでもあります。
- 「育てにくさ」の理由がわかる「どうして言うことを聞いてくれないの?」と自分を責めていたママが、お子様の特性を知ることで、「私のせいじゃなかったんだ」と心が軽くなるケースがたくさんあります。
- 専門家と繋がれる保健師や心理士、小児科医など、困った時に相談できる窓口が見つかります。
- 小学校へのスムーズな引き継ぎができる健診の結果をもとに、あらかじめ小学校へ「こういうサポートがあると助かります」と伝えておくことで、入学後のトラブルを防ぎやすくなります。
5. まとめ:5歳児健診は「未来へのプレゼント」
5歳児健診は、お子様の欠点を見つけるためのものではありません。お子様が自分らしく、楽しく学校生活を送るための 準備チケット です。
自治体によって、集団で行う場合や、いつものかかりつけの小児科で受ける個別健診の場合など、実施方法はさまざまです。お住まいの市町村から案内が届いたら、ぜひ前向きに受診を検討してみてくださいね。
お子様の「今」を知ることは、家族みんなの「明日」を笑顔にする第一歩になります。